いつか永遠の眠りにつく日まで
デネブリス国とルチェルナ王国の間には、ゴルディス山脈という険しい山脈が横たわっている。
自然の城壁とさえ呼ばれるゴルディス山脈にルチェルナ王国は守られているにすぎない。
(デネブリスの方が兵力は上。攻め込まれればどうなるか…。)
「……少し、休憩にしましょう。」
「えぇ、ありがとう。」
ヒートアップしてしまった先生は、少し休憩をくれた。
部屋から廊下に出ると、美しく整えられた庭園が視界に飛び込んで来る。
目の前の窓を開け放つと、縁に頬杖をついた。
「ふぅ…。」
思わず溜め息を吐く。
今はお父様が国王とはいえ、王位継承権第1位の肩書きは伊達ではなく、いつだってその重圧に押し潰されそうになる。
「リーリア!」
名前を呼ばれて振り返ると、鎧を身にまとったマーテルがいつもの笑みを携えてこちらに歩いて来ていた。
マーテルは私の同い年の従兄弟だ。
「マーテル。今日も稽古?」
「あぁ。やっぱり毎日やらないと体が怠けるからな!」
「頼もしい限りね。」
マーテルは王族だが、騎士団に所属している。
彼は王族だが王位継承権は第4位だ。
だから自分には王位は無縁だと言い、影から国を支えられるようにと騎士団に入ったのだ。
自然の城壁とさえ呼ばれるゴルディス山脈にルチェルナ王国は守られているにすぎない。
(デネブリスの方が兵力は上。攻め込まれればどうなるか…。)
「……少し、休憩にしましょう。」
「えぇ、ありがとう。」
ヒートアップしてしまった先生は、少し休憩をくれた。
部屋から廊下に出ると、美しく整えられた庭園が視界に飛び込んで来る。
目の前の窓を開け放つと、縁に頬杖をついた。
「ふぅ…。」
思わず溜め息を吐く。
今はお父様が国王とはいえ、王位継承権第1位の肩書きは伊達ではなく、いつだってその重圧に押し潰されそうになる。
「リーリア!」
名前を呼ばれて振り返ると、鎧を身にまとったマーテルがいつもの笑みを携えてこちらに歩いて来ていた。
マーテルは私の同い年の従兄弟だ。
「マーテル。今日も稽古?」
「あぁ。やっぱり毎日やらないと体が怠けるからな!」
「頼もしい限りね。」
マーテルは王族だが、騎士団に所属している。
彼は王族だが王位継承権は第4位だ。
だから自分には王位は無縁だと言い、影から国を支えられるようにと騎士団に入ったのだ。