いつか永遠の眠りにつく日まで
「ふぅ…。」
式典を終え自室へと戻った私は、侍女が用意してくれた紅茶を飲みながら溜め息を零した。
メインはお父様だから、私はただ隣に立ってにこにこしているだけだった。
それだけだというのに、普段城から出ない私は集まった国民のあまりの多さに完全に圧倒されてしまっていた。
(変に見えなかったかしら…。)
そんなことを思いながら、ゆっくりと目を閉じた。
もう間もなく、ダンスホールで建国記念パーティーが始まる。私も出席しなければならない。
先程よりもずっと距離が近いその場に、耐えなければいけない。
さらに、出席しているのはルチェルナの貴族やデネブリスの要人ばかりだ。
(しっかりしなくては…。)
内にも外にも、隙を見せる訳にはいかない。
(そういえば…。)
先程階段ですれ違った彼は、出席するのだろうか。十中八九出席すると考えて間違いない。
(…お話、できるといいな。…なんて。)
そんなことを考えてしまった自分を嘲笑う。相手はデネブリスの方だというのに。
「リーリア様、そろそろ。」
そう声を掛けられて、私は閉じていた目を開けた。
「今行くわ。」
私はルチェルナ王国第1王女、リーリア。きちんとその勤めを話さねば。
式典を終え自室へと戻った私は、侍女が用意してくれた紅茶を飲みながら溜め息を零した。
メインはお父様だから、私はただ隣に立ってにこにこしているだけだった。
それだけだというのに、普段城から出ない私は集まった国民のあまりの多さに完全に圧倒されてしまっていた。
(変に見えなかったかしら…。)
そんなことを思いながら、ゆっくりと目を閉じた。
もう間もなく、ダンスホールで建国記念パーティーが始まる。私も出席しなければならない。
先程よりもずっと距離が近いその場に、耐えなければいけない。
さらに、出席しているのはルチェルナの貴族やデネブリスの要人ばかりだ。
(しっかりしなくては…。)
内にも外にも、隙を見せる訳にはいかない。
(そういえば…。)
先程階段ですれ違った彼は、出席するのだろうか。十中八九出席すると考えて間違いない。
(…お話、できるといいな。…なんて。)
そんなことを考えてしまった自分を嘲笑う。相手はデネブリスの方だというのに。
「リーリア様、そろそろ。」
そう声を掛けられて、私は閉じていた目を開けた。
「今行くわ。」
私はルチェルナ王国第1王女、リーリア。きちんとその勤めを話さねば。