アクアマリン…小さな宝石の気持ち……


「もしもし、結。ごめん、まだかかるから今日は帰って。」


「わかりました。あんまり遅くまでこんつめると、身体に悪いから無理しないでくださいね。」


「ごめんな。ありがとう。じゃあ。」


ツーツー。


無機質な電話音が耳に残った。


これで何日目だろう。


今日も私は一人、家路につく。


ため息を押し殺して私は重いカバンを抱え会社を出た。



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