アクアマリン…小さな宝石の気持ち……


先に上がっていく成田さんに申し訳なく思いながら、なんとか今日中にこの仕事を片付けようとパソコンにむかう。










気が付くと、一時間たっていた。


机の上のマグカップに入れていた紅茶はすっかり冷めていた。


やっと、終わった。


事務所の後片付けをする。


何人も上がっていったのに、誰もゴミすら集めない。


たまった古新聞は広げたまま。畳んですらいない。


ここの人達は自分には関係ないと思っている。


虚しい気持ちは無視して無心に片付ける。


ちょっとくらい、手伝ってほしいと思う私が間違っているんだと言い聞かせる。


毎日のストレスにならならいように。











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