ふたりの道が重なるまで
反応が違うのは…何故?
『あー涙が止まんないわww』
私の思考を邪魔する桜子の声に少しの苛立ちを覚えたが、今まで見てきた男の人たちとは少々違う雰囲気を漂わせる目前の男性に私は酷く興味をそそられていた。
『紹介するね!』
再び桜子の声により思考回路が途絶える。
『こちら、私の友人のななさんです。』
『友人…ねぇー。』
男性は私が桜子の友人だと言うことを少しも信用していないような顔をしていた。