ふたりの道が重なるまで
『……そ、そうだよね~!私の友人には見えないよね~。周りの人達はみんな陽キャだし、この子はどう見ても陰キャだもんね。入学してからずっと一人ぼっちだったこの子に私から話しかけたの~。それでね、』
『君、お酒は飲める?』
自分の言葉を遮られた桜子が目を丸くして男性の方をじっと見つめるが、男性の視線の先は私を捉えていた。
『アルコール摂取により脳の萎縮が発見されているので、その類のものは一切口にしないようにしています』
『えww何?つまり俺らが馬鹿って言いたい訳?お高く止まってんの?』