だって、しょうがない
北川の手がゆっくりと降りてきて、服の間から滑り込み、素肌の上を伝う。
脇腹から背筋へ彼の繊細な指先が動き、それが触れた部分から仄かな熱が淡く広がっては、お腹の奥に溜まっていく。捉えどころのない感覚を愛理は追いかける。
ふたりして、もどかし気に服を脱ぐと、露になった肌が寄り添う。そっと、手を握られると、さっきまでの大胆さは消え去り、恥ずかしくなる。上目遣いで見上げれば、北川の形の良い唇が動く。
「あいさん……」
少し切なげに名前に呼ばれて、ウッディーアンバーと汗が混ざった香りに包まれる。
その広い胸の心地良さに愛理は、本能的に相手に惹かれているような気がした。
愛理の思考を溶かすように、北川が唇で愛理の耳朶を食むと、熱い吐息が耳にかかる。
それだけで、ゾクゾクと熱が体を走り抜け、頭の中に真っ白な靄が流れ込み、口からは抑えきれない息をはきだした。
──自分の体が、こんなに感じるなんて……。
耳朶から首筋へと彼の唇が這い、彼の唇が触れた場所が熱い。そのさらに下の胸のふくらみを大きな手が包み、柔らかな刺激を与えると、それに合わせ、心臓がドキドキと早く動き出した。火照り出した体中を血液が駆け巡り、肌がしっとりと汗をかき始める。
北川から与えられる快感に足の力が抜けて、立っていることさえ覚束ない。ベッドへと横たわると、アッシュグレーの髪に手を梳きいれ、彼を胸元へ引き寄せた。
脇腹から背筋へ彼の繊細な指先が動き、それが触れた部分から仄かな熱が淡く広がっては、お腹の奥に溜まっていく。捉えどころのない感覚を愛理は追いかける。
ふたりして、もどかし気に服を脱ぐと、露になった肌が寄り添う。そっと、手を握られると、さっきまでの大胆さは消え去り、恥ずかしくなる。上目遣いで見上げれば、北川の形の良い唇が動く。
「あいさん……」
少し切なげに名前に呼ばれて、ウッディーアンバーと汗が混ざった香りに包まれる。
その広い胸の心地良さに愛理は、本能的に相手に惹かれているような気がした。
愛理の思考を溶かすように、北川が唇で愛理の耳朶を食むと、熱い吐息が耳にかかる。
それだけで、ゾクゾクと熱が体を走り抜け、頭の中に真っ白な靄が流れ込み、口からは抑えきれない息をはきだした。
──自分の体が、こんなに感じるなんて……。
耳朶から首筋へと彼の唇が這い、彼の唇が触れた場所が熱い。そのさらに下の胸のふくらみを大きな手が包み、柔らかな刺激を与えると、それに合わせ、心臓がドキドキと早く動き出した。火照り出した体中を血液が駆け巡り、肌がしっとりと汗をかき始める。
北川から与えられる快感に足の力が抜けて、立っていることさえ覚束ない。ベッドへと横たわると、アッシュグレーの髪に手を梳きいれ、彼を胸元へ引き寄せた。