愛はすぐそばに
中澤くんを好きになって分かった。


人を好きになると、その人のすべてが素敵に見えるということ。



私は生まれて初めてこんな恋をしたのかもしれない。



頭から中澤くんが離れないくらい好きなのに自分から話しかけることができなかった。


いつも他の女子が羨ましくなる。


自分から積極的に男子に話し掛けてるから。


それに比べて、私は男子と話すことさえ苦手でそんな自分がすごく嫌いだった。



私が不安になり始めたのはあの時からだった。


その日、中澤くんは1人の女子と話してばかりだった。



ただ話しているだけなのに…


すごく、やきもちをやいてしまった。


授業中も近くにいるその女子と笑いながら話していた。



胸が痛がった。



数日たってもその女子と話してばかり…。



私と目が会う回数も減った気がする。



家に帰ると中澤くんのことばかり考えながら泣いていた。



"このまま私の恋は終わっちゃうのかな"


何度そんな言葉を心の中でつぶやいただろうか。
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