【シナリオ】恋愛結婚したいので、わたしたち、婚前同居はじめました。
第1話
第1話
昼休みの教室。
陽波はのんびりお弁当を食べている。教室はザワザワするが、陽波はこれからのことについて考えていて気にならない。祖父から誕生日にもらった手紙を広げて【我が家の掟】についての文を読む。
【――伊瀬見家の長女は18になったら婚姻を結ぶべし】
陽波は何回目かのため息を吐きながら手紙を閉じた。
すると、誰かが目の前に来て暗くなりその人物を見上げるとそこには昨日会った男の子がいた。
泉月「ようやく見つけた。探したよ」
○昨日に遡り、昼間・公園
家族連れや恋人連れがいるとある公園。
小さい子供が遊ぶ噴水の近く、ベンチに座り込んでいる高校生。
陽波「はぁー……まさか、家の掟にある18になる年に浮気されるなんて」
数分前に起こった出来事を思い出す。長年付き合っていた彼氏の浮気現場を目撃してしまい、放心状態だったが思いっきりため息を吐いたせいで周りにいた人に見られる。陽波は恥ずかしくて俯きかけるが、陽波が座るベンチの右隣で男の子が座っていてその男の子もため息を吐いているのが見えて横を見る。
陽波は、男の子の顔を見て綺麗だなと思う。失礼だと思いながらこの顔を毎日見られたら幸せだななんて思いながら首を振った。
泉月「……どうかした?」
陽波「あ、いえ! ごめんなさい! なんでもないです!」
陽波はじろじろ見てしまったことにペコペコと謝る。この場から立ち去ろうとすると、手首を掴まれる。
泉月「ここで会ったのも何かの縁だ。話をしない?」
じろじろ見たとはいえ知らない男子に引き止められ、陽波は躊躇する。だが、今日の出来事を聞いてもらう方がスッキリするのではないかと思い陽波は話し出す。
泉月「……で、家の掟って何?」
陽波「はい。私の家は、歴史が古い家で長女で生を受けた者は18で結婚することというよくわからない掟がありまして……自力で相手を見つけないとお見合い結婚させられてしまうので!」
泉月は驚いた顔で苦笑いをする。
陽波はこんなこと話されても戸惑うし迷惑だと思い、また謝った。
泉月「そんなに嫌なの? そのお見合い」
陽波「はい。私、愛する人と結婚したいので!」
陽波は大きな声で言ってしまったことに恥ずかしくなり俯く。だが、こんなイケメンとまた会うなんてないと思った陽波。
陽波「あぁ! キミみたいなイケメンと結婚したいなー……なんちゃって」
情緒が変だった陽波は軽く冗談を言って苦笑いを泉月にした。その一言が陽波の日常を変えてしまうなんて夢にも思わない。
***
○場面代わり教室
冒頭に戻る。
陽波「昨日の……」
今日はこの学校の制服を着てなぜだか花を持っている。
泉月「僕は、キミと同じ三年の東雲泉月といいます」
――東雲泉月。
この学校で知らない人がいないくらい有名。容姿端麗で頭脳明晰、スポーツ万能な彼は女子に大人気のモテ男。
ただ、陽波は彼氏がいたし興味がなく噂話しか知らなかった。
陽波はまさかとは思ったが、もしかして昨日の発言を気にして来たのではないかと頭をよぎる。
陽波「私は、伊瀬見 陽波です」
泉月「はい。先ほど、知りました。……伊瀬見 陽波さん」
陽波の名前を呼んだ泉月は膝をつけ、花を差し出す。陽波は何が起きたのか分からず、え?と声が出てしまう。
泉月「俺と結婚してください」
陽波の中で時間が一瞬止まる。
陽波「え、えぇ〜!?」
陽波は教室内に声を響かせた。
昼休みの教室。
陽波はのんびりお弁当を食べている。教室はザワザワするが、陽波はこれからのことについて考えていて気にならない。祖父から誕生日にもらった手紙を広げて【我が家の掟】についての文を読む。
【――伊瀬見家の長女は18になったら婚姻を結ぶべし】
陽波は何回目かのため息を吐きながら手紙を閉じた。
すると、誰かが目の前に来て暗くなりその人物を見上げるとそこには昨日会った男の子がいた。
泉月「ようやく見つけた。探したよ」
○昨日に遡り、昼間・公園
家族連れや恋人連れがいるとある公園。
小さい子供が遊ぶ噴水の近く、ベンチに座り込んでいる高校生。
陽波「はぁー……まさか、家の掟にある18になる年に浮気されるなんて」
数分前に起こった出来事を思い出す。長年付き合っていた彼氏の浮気現場を目撃してしまい、放心状態だったが思いっきりため息を吐いたせいで周りにいた人に見られる。陽波は恥ずかしくて俯きかけるが、陽波が座るベンチの右隣で男の子が座っていてその男の子もため息を吐いているのが見えて横を見る。
陽波は、男の子の顔を見て綺麗だなと思う。失礼だと思いながらこの顔を毎日見られたら幸せだななんて思いながら首を振った。
泉月「……どうかした?」
陽波「あ、いえ! ごめんなさい! なんでもないです!」
陽波はじろじろ見てしまったことにペコペコと謝る。この場から立ち去ろうとすると、手首を掴まれる。
泉月「ここで会ったのも何かの縁だ。話をしない?」
じろじろ見たとはいえ知らない男子に引き止められ、陽波は躊躇する。だが、今日の出来事を聞いてもらう方がスッキリするのではないかと思い陽波は話し出す。
泉月「……で、家の掟って何?」
陽波「はい。私の家は、歴史が古い家で長女で生を受けた者は18で結婚することというよくわからない掟がありまして……自力で相手を見つけないとお見合い結婚させられてしまうので!」
泉月は驚いた顔で苦笑いをする。
陽波はこんなこと話されても戸惑うし迷惑だと思い、また謝った。
泉月「そんなに嫌なの? そのお見合い」
陽波「はい。私、愛する人と結婚したいので!」
陽波は大きな声で言ってしまったことに恥ずかしくなり俯く。だが、こんなイケメンとまた会うなんてないと思った陽波。
陽波「あぁ! キミみたいなイケメンと結婚したいなー……なんちゃって」
情緒が変だった陽波は軽く冗談を言って苦笑いを泉月にした。その一言が陽波の日常を変えてしまうなんて夢にも思わない。
***
○場面代わり教室
冒頭に戻る。
陽波「昨日の……」
今日はこの学校の制服を着てなぜだか花を持っている。
泉月「僕は、キミと同じ三年の東雲泉月といいます」
――東雲泉月。
この学校で知らない人がいないくらい有名。容姿端麗で頭脳明晰、スポーツ万能な彼は女子に大人気のモテ男。
ただ、陽波は彼氏がいたし興味がなく噂話しか知らなかった。
陽波はまさかとは思ったが、もしかして昨日の発言を気にして来たのではないかと頭をよぎる。
陽波「私は、伊瀬見 陽波です」
泉月「はい。先ほど、知りました。……伊瀬見 陽波さん」
陽波の名前を呼んだ泉月は膝をつけ、花を差し出す。陽波は何が起きたのか分からず、え?と声が出てしまう。
泉月「俺と結婚してください」
陽波の中で時間が一瞬止まる。
陽波「え、えぇ〜!?」
陽波は教室内に声を響かせた。
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