長嶺さん、大丈夫ですか?
「俺は一生誰かの二番目以下の男でいるって決めてたんだよ! 死ぬときはコツコツ貯めた貯金でハワイに別荘買って両手に金髪美女携えて大きいおっぱい揉みながらコロッと死ぬんだって決めてたんだよ!!」

「なんだその真面目で不真面目な人生計画は」


 カウンターで氷を作ってるお母さんが「やだサイテー」と笑っている。
 遠巻きに聞いた酔っぱらいジジイがガハハと笑って「そりゃ最高だなー!」と酒を煽った。


「初恋? 処女? いや無理、いくら可愛くても俺には荷が重い、無理だ、絶対無理! それどころか職場の直属の後輩なんて、周りにバレないようにすんのとかめちゃくちゃやりづらいしめんどくさいし、今繋がってる女の子全員切るのなんかすげぇしんどいし、そもそも理子ちゃんほどの美貌で真面目な女の子がわざわざ俺なんか選ばなくてももっといい男が絶対……」

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