長嶺さん、大丈夫ですか?
「え!?でも私、添い寝ガールズなんですよね?」

「いや添い寝ガールズってなに」

「長嶺さんの……添い寝するお友達のことです」


 自分で言いながら唇を尖らせてしまう。
 そんな私を見上げて長嶺さんはなにかに気付いたように、「あー……」と声を発した。


「そういうことか……あーっ、俺のせいか」


 長嶺さんはため息交じりに自分の顔を両手で覆って、その中になにか葛藤を漏らしている。

 私は長嶺さんのリアクションの意味がいまいちわからなくて立ち尽くす。


「あの……?」
 

 長嶺さんは意を決したように立ち上がると、私に向き直ってんん、と咳払いをした。


「……あのね。花樫さんをセフレにすんのは俺も無理」

「えっ」

「俺は、花樫さんと真剣に交際したいってこと」

「…………え?」



 真剣に、

 交際したい?



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