長嶺さん、大丈夫ですか？

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「とうとうC’ｓフードとの契約日だな！　頼んだぞ長嶺！」

　朝のミーティング終わり、一課のメンバーがさっそくそれぞれの仕事に取り掛かる中、部長がホクホクしながら長嶺さんの背中を叩いた。

「頑張ってみまーす」

　部長のホクホクを受け流すように長嶺さんはヘラヘラと気の抜けた返事をしたので、部長は肩をすくめる。

「長嶺ぇ、これ決めたらお前営業部全体の売上ダントツトップなんだぞ！　つまり全国一だぞ！？　頼むよエース」

「あはは、プレッシャーかけますね部長～」

「そりゃそうだよ、一課の名にも箔がつくってもんだ。　まぁ長嶺だからなにも心配してないけどな！」

「ははっ、恐縮です」