長嶺さん、大丈夫ですか?
 そういえば俺、本当に好きな子とちゃんと想いが通じ合ったのって初めてだな。

 やばい。 なんか幸せすぎて泣きたくなってきた。

 愛おしさが込み上げて、理子ちゃんの額に軽くキスを落とす。


「なんか……幸せで泣きそうです」


「……」


 俺はむくりと起き上がって理子ちゃんに覆い被さり、ニッコリしてみせる。


「仕事サボろっか」

「嫌です」

「理子ちゃんも有給余ってるでしょ」

「だめです。体調崩した時のために取っておかないと」

「チッ」


 優等生め。 そのキリッとした顔も可愛いな。


「……」


 こうして理子ちゃんの顔をまじまじと見て思う。


「……? なんですか?」


 理子ちゃんの顔……かなり好きだ。

 ちょっと神経質そうな切れ長の目とか、スッと通った鼻筋とか薄めの唇も。
 手足がスラリと長くて線が細い感じも良い。
 改めて、理子ちゃんがタイプど真ん中だったんだと悟る。

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