長嶺さん、大丈夫ですか?
……長嶺さんは知らない。
大河内社長は、長嶺さんがいなくなるとやたらボディタッチが増える変態セクハラジジィだということを。
無駄に握手を求めてきたり、冗談を言いながら肩や太ももに軽く手を置いたり……視線も胸元や下半身によく向けられていて、気持ち悪い。
それでも〝これはセクハラ!〟と大声で言えるほどのものではなく、ましてや大口契約を邪魔できるほどのものでもなく。
気持ち悪いけど、商談のときたまに会う程度の相手。 我慢できないことはないので、当然長嶺さんにも報告はしていない。
報告したってきっと困らせてしまうだけだし。
それに今日契約が成立してしまえば、あとは専門のスタッフとのやり取りに切り替わるはず。 変態セクハラジジィの相手も今日で最後だ!
大河内社長は、長嶺さんがいなくなるとやたらボディタッチが増える変態セクハラジジィだということを。
無駄に握手を求めてきたり、冗談を言いながら肩や太ももに軽く手を置いたり……視線も胸元や下半身によく向けられていて、気持ち悪い。
それでも〝これはセクハラ!〟と大声で言えるほどのものではなく、ましてや大口契約を邪魔できるほどのものでもなく。
気持ち悪いけど、商談のときたまに会う程度の相手。 我慢できないことはないので、当然長嶺さんにも報告はしていない。
報告したってきっと困らせてしまうだけだし。
それに今日契約が成立してしまえば、あとは専門のスタッフとのやり取りに切り替わるはず。 変態セクハラジジィの相手も今日で最後だ!