長嶺さん、大丈夫ですか?
「いや、いやいやちょっと待て落ち着け、落ち着け落ち着け」
落ち着けてないのはどう見ても長嶺さんの方だ。
「花樫さん、ようやく独り立ちできて今だいぶ軌道にのってきたとこだよね?向こうで転職ったって今のところを一年で辞めるのは得策じゃないだろ」
長嶺さんはトレーナースイッチが入っちゃったらしく、保護者モード全開になっている。
「これまで頑張って勉強してきたこと、無駄になってもいいの? 花樫さん絶対稼げるのにもったいないよ、少なくとも今じゃない」
「いいです。お給金は少なくても問題ありません。私にとって、長嶺さんと離れるほうがつらいってわかったので」
「いや、でも、」
「明太子好きなので」
「そういう問題じゃないっしょ……」
長嶺さんは頭を抱えて悩み始めたので、私は駄目押しで長嶺さんに詰め寄る。
「ほんとにこのまま離れちゃってもいいんですか」
「そりゃ嫌だけ、ど……」
と、保護者モードが外れそうになった長嶺さんが、ハッとなにかに気が付いた。
落ち着けてないのはどう見ても長嶺さんの方だ。
「花樫さん、ようやく独り立ちできて今だいぶ軌道にのってきたとこだよね?向こうで転職ったって今のところを一年で辞めるのは得策じゃないだろ」
長嶺さんはトレーナースイッチが入っちゃったらしく、保護者モード全開になっている。
「これまで頑張って勉強してきたこと、無駄になってもいいの? 花樫さん絶対稼げるのにもったいないよ、少なくとも今じゃない」
「いいです。お給金は少なくても問題ありません。私にとって、長嶺さんと離れるほうがつらいってわかったので」
「いや、でも、」
「明太子好きなので」
「そういう問題じゃないっしょ……」
長嶺さんは頭を抱えて悩み始めたので、私は駄目押しで長嶺さんに詰め寄る。
「ほんとにこのまま離れちゃってもいいんですか」
「そりゃ嫌だけ、ど……」
と、保護者モードが外れそうになった長嶺さんが、ハッとなにかに気が付いた。