長嶺さん、大丈夫ですか?
「……は、かわいい。もうトロトロになっちゃったの?ほんと仕事中とのギャップえぐいよね」


 給湯室っていう場所も相まってか、いつも以上に恥ずかしくて顔が沸騰しそうに熱くなる。


「もう……やめてって言ってるのに……っ」

「顔はもっとって言ってるよ」

「……そうやって自分に都合よくとらえるのやめてください」

「事実でしょ。ほら」


 光さんが視線で示した先に、いつの間にか光さんの腕にしがみついている私の手。


「……」


 指摘されてもそれを振りほどく気になれなくて、光さんがフ、とまた笑う。
 

「好きだよ、理子」


 光さんは、宣言通り毎日欠かさずこの言葉を私にくれている。

 私は毎日、必ずキュンとさせられている。
 

「……私も……好きです」


 光さんにこの気持ちをちゃんと伝えたくて、今度は自分から唇を寄せた。


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