長嶺さん、大丈夫ですか?
「…ん、もうこんな時間か。 そろそろ行こっか」
「はい」
気持ちを切り替え、荷物をまとめて長嶺さんの後ろについて営業所を出る。
長嶺さんの背中についていってると、上司部下、男女問わず社内の様々な人が長嶺さんに声をかけていくので、その人望の厚さに感心する。
「おー長嶺くん! 今日もイケメンだねぇ」
「ハハッ、恐縮です」
ルックス良し、人当たり良し、仕事の出来も、良し。
……なのに。
会社の駐車場に向かって外を歩いている時、長嶺さんのスマートフォンが鳴った。 開いたその画面が目について、つい見てしまう。
ミワ:『見て〜♡ 新しい下着買っちゃった♡ いつあいてるー?』
長嶺さんは、真顔でミワが送った画像を見ながら
「…………白か」
と、呟いた。
「長嶺さん」
「あ、ごめん」
──クズが過ぎる。
「白かー白はなーいいよなー」
全然反省してない長嶺さんが車のドアをバタンと閉めながらしみじみと言った。
以前、その女性たちはなんなんですか、と聞いたことがあった。
それに対して長嶺さんは「添い寝してくれるお友達」と爽やかな笑顔とともに返答した。
「はい」
気持ちを切り替え、荷物をまとめて長嶺さんの後ろについて営業所を出る。
長嶺さんの背中についていってると、上司部下、男女問わず社内の様々な人が長嶺さんに声をかけていくので、その人望の厚さに感心する。
「おー長嶺くん! 今日もイケメンだねぇ」
「ハハッ、恐縮です」
ルックス良し、人当たり良し、仕事の出来も、良し。
……なのに。
会社の駐車場に向かって外を歩いている時、長嶺さんのスマートフォンが鳴った。 開いたその画面が目について、つい見てしまう。
ミワ:『見て〜♡ 新しい下着買っちゃった♡ いつあいてるー?』
長嶺さんは、真顔でミワが送った画像を見ながら
「…………白か」
と、呟いた。
「長嶺さん」
「あ、ごめん」
──クズが過ぎる。
「白かー白はなーいいよなー」
全然反省してない長嶺さんが車のドアをバタンと閉めながらしみじみと言った。
以前、その女性たちはなんなんですか、と聞いたことがあった。
それに対して長嶺さんは「添い寝してくれるお友達」と爽やかな笑顔とともに返答した。