長嶺さん、大丈夫ですか?
「はー、月曜ってほんとブルーなんですけどー」
亜由子が玄関で靴を履きながら文句垂れている。
「はー……」
今日ばかりは亜由子に同感。
気まずい。
どんな顔して会社に行ったらいいんだろう。
「あら? 理子ちゃんがため息なんて珍しい。 いつもはやく仕事したくてたまらないって感じでホクホクしてるのに」
母に顔を覗き込まれてギクッとする。
「…………なんかあった?」
「え!?」
「まさか……男?」
「違います」
「そうなのね!?」
「違うってば!」
「えー!!やったー!!」
「話聞いて!」
「ふふっ、やっとなのね、理子ちゃん! 今夜はお赤飯炊いてね!」
「だから違うって! てか私が炊くのかよ!」
亜由子はヒールでスキップしながら嬉しそうに外に出た。
「今夜は私遅くなるから♡ 理子ちゃんも遅くなっても特に連絡しなくていいわよ♡」
「っ、だから違うってば!!」
「ふふっ♡ いってらっしゃーいいってきまーす♡」
亜由子はそのまま私の行く先と反対方向にある職場へスキップで向かってしまった。
……亜由子の女の勘、おそるべし。
亜由子が玄関で靴を履きながら文句垂れている。
「はー……」
今日ばかりは亜由子に同感。
気まずい。
どんな顔して会社に行ったらいいんだろう。
「あら? 理子ちゃんがため息なんて珍しい。 いつもはやく仕事したくてたまらないって感じでホクホクしてるのに」
母に顔を覗き込まれてギクッとする。
「…………なんかあった?」
「え!?」
「まさか……男?」
「違います」
「そうなのね!?」
「違うってば!」
「えー!!やったー!!」
「話聞いて!」
「ふふっ、やっとなのね、理子ちゃん! 今夜はお赤飯炊いてね!」
「だから違うって! てか私が炊くのかよ!」
亜由子はヒールでスキップしながら嬉しそうに外に出た。
「今夜は私遅くなるから♡ 理子ちゃんも遅くなっても特に連絡しなくていいわよ♡」
「っ、だから違うってば!!」
「ふふっ♡ いってらっしゃーいいってきまーす♡」
亜由子はそのまま私の行く先と反対方向にある職場へスキップで向かってしまった。
……亜由子の女の勘、おそるべし。