長嶺さん、大丈夫ですか?
「花樫さん先にシャワーどうぞー」

「へ!?しゃ、シャワー!?」

「うん。入らないと風邪ひくよ」

 確かに、一度雨に降られてるんだから入るべきだ。

 でも長嶺さん家でシャワーなんて……っ、なんか……!

 動揺していると、モフッとタオルを押し付けられた。


「覗いたりしないから大丈夫だよ」

「!!」

 当たり前です!って言おうとしたら、

「多分」

 と付け加えられた。

「多分!?」

「ブッ」

 長嶺さんが噴きだして笑った。

「ちょ…なんで笑うんですか!」

「いや、可愛いなーと思って」

「……!」

 カッと顔が熱くなる。

 長嶺さんは私の頭をポンポンして、穏やかな笑顔で言った。
 

「安心して。 花樫さんには絶対手出さないから」
 

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