長嶺さん、大丈夫ですか?
《ねぇ、聞いてる~?》
「……あ、ごめんボーッとしてた。なに?」
《え! 光、ボーッとしてるの? あはは珍し~》
そういえばすげぇ昔、誰かにもボーッとするの珍しいって言われたな。
「あー……風呂入るとオフっちゃうんだよなー」
《え~可愛い~》
「カワイイでしょー今度ナデナデしてもイイヨー」
《あは♡するする~♡》
そうそう。こういうバカみたいなノリに、バカみたいな返しをしてくるバカな女と話してる時の方が落ち着く。
不意にさっき見た花樫理子の、真っ赤な顔を思い出す。
「っあー、やらかした」
まさか
この俺が職場の後輩相手に理性飛ばすなんて。
アユの『えー?なにー?』という声を聞きながら、額を押さえてベランダにしゃがみこんだ。
こう見えて俺は今、ひどく動揺している。
とっくの昔にやめたはずの煙草を引っ張り出してしまうくらいには。
「……あ、ごめんボーッとしてた。なに?」
《え! 光、ボーッとしてるの? あはは珍し~》
そういえばすげぇ昔、誰かにもボーッとするの珍しいって言われたな。
「あー……風呂入るとオフっちゃうんだよなー」
《え~可愛い~》
「カワイイでしょー今度ナデナデしてもイイヨー」
《あは♡するする~♡》
そうそう。こういうバカみたいなノリに、バカみたいな返しをしてくるバカな女と話してる時の方が落ち着く。
不意にさっき見た花樫理子の、真っ赤な顔を思い出す。
「っあー、やらかした」
まさか
この俺が職場の後輩相手に理性飛ばすなんて。
アユの『えー?なにー?』という声を聞きながら、額を押さえてベランダにしゃがみこんだ。
こう見えて俺は今、ひどく動揺している。
とっくの昔にやめたはずの煙草を引っ張り出してしまうくらいには。