携帯伝和、彼との距離
『おいおい、転校生さんよぉー!上等なご挨拶じゃねぇか、おぉい⁈』
『やっちまってくださいよ、竜王さぁん!』

ーーー…こんなに国立シエル学園って馬と鹿が多かったんだ。

『あなたたち、私の自己紹介のどこが気に食わなかったって言うの?』

そう問いかけると、私の前に立っている金髪と赤髪は歯をギリギリと鳴らした。



へー、人間の歯って噛みすぎるとそんな音がするんだぁ…あぁ、分解してみたいなぁ…
まぁ、今回の目的は分解じゃないからっと…




『ちょっと痛かったらごめんね』
私は竜王と呼ばれていた金髪の首を右手で掴む。

『はっ、てめっ…』
いーち、にーい、さーん、しー、ごぉ!
私は金髪野郎の首から手を放す。
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