キミと星に願う
処置室にいる母

処置室からは慌ただしい音が聞こえる

大丈夫だよね。


どうしよう


冷や汗が流れる


息苦しい


「ー…久世ゆりさんの御家族ですか?お話があるのですが、あの…大丈夫ですか?」

救命部の人だろう

「あぁ、すみません。大丈夫ですよ。話とは?」

「お母様は、多分疲労が重なったのでしょう。命に別状はありませんし、先ほど意識が戻りましたが、明日一応詳しい検査を行いますね」

良かったー…

ほっとしたのか、緊張の糸がほぐれ



真っ暗な世界へ旅立った



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