【番外編】花火大会の記憶 ー星空の下、キミとの約束。

「綾羽は？綾羽こそ、共学だし、出会いだらけじゃん？」

「いや別に、私は特別な事はないかな。
ていうか恭弥がやばいんだよ。モテすぎてさ、一緒にいるから私刺されるんじゃないかって怯えてる」


恭弥と同じ大学へ進学した綾羽は、面白おかしく恭弥のモテエピソードを語った。


「恭くん、王子って言われてたもんね、高校でも」

「確かに。人気はあったけど。さすがだね」


私と紗南は驚きながら、モテモテの恭弥を想像する。

割とその映像は容易く想像出来て、綾羽の苦労も何となく、感じとれた。


「ま、彼女はいないっぽいけどね」

「そうなんだ？」

「作ってたら、それこそ距離置くもん」


違う日常を送る４人に少し寂しさを抱きながらも、皆の日常を想像するのは楽しい。

お祭りで合流する、恭弥と晴樹にも会うのが楽しみになった。