【番外編】花火大会の記憶 ー星空の下、キミとの約束。
「久しぶり!みんな集合!」

「まあ久しぶりっつってもGW以来だけどな」

「だって半年前までは毎日だったんだよー!?」


5人で輪になって早速会話に花を咲かせる。

私服の二人は、高校時代よりもずっと大人びていた。


「恭弥、ピアス開けたの?」


恭弥の片耳に光るシルバーのピアスに、私は驚く。


「あー、なんか、かっこいいかなって思って」


照れくさそうに耳に触れる恭弥。


「な!俺も俺も!大量に開けた!」

「それは知ってるよぉ。
高校時代からちょっとずつ開けてたし」


乗っかるように元気に主張してきた晴樹を、紗南が押さえ、私は笑う。

大人っぽく見えたみんなも、中身は変わらないみたいでほっとした。

やっぱり、まだひとり高校生をしているのは、置いて行かれた気分で少し焦るんだ。
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