【番外編】花火大会の記憶 ー星空の下、キミとの約束。

☆6

「はい、到着」


シュンくんの安全運転な車で、あっという間に到着した展望台。


「さんきゅー」

「ありがと!」


私達兄妹は、軽やかにお礼を言いながらその車から降りた。

すぐに到着した晴樹車からも4人が下りてきて、再集合する。


「え、全然人いないですね!」

「そう、穴場なんだって。先輩に教えてもらったんだ」


綾羽ににっこりと返すシュンくん。

その様子を眺めながら、私は移動中もずっとドキドキして苦しかった心臓を落ち着かせた。


だって、ミラー越しに目合うんだもん…。
ドキドキしちゃうよ…。
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