【番外編】花火大会の記憶 ー星空の下、キミとの約束。
「鈴ちゃんね、今日のお祭り、久しぶりにパパが連れて行ってくれるって楽しみにしてたの。けど、結局、外出の許可が出なくて落ち込んでて。」
ポツポツと、時々見える小さな花火を眺めながら、菜摘の話を聞く。
「あー、それで、花火用意してくれたんだ」
「うん、葉瑠姉にお願いしたら分かってくれたの。鈴ちゃん楽しそうで良かった。」
心底鈴を大切に思っているのが伝わる菜摘の笑顔に、僕も嬉しくなって頷いた。
「それに、私も、友達から連絡が来ててね。小学校から、あのお祭り毎年行ってたの。
皆は今年も行くよって。やっぱりちょっと、辛くてさ。
だから、今日楽しく過ごせて、救われた。」
泣いてるんじゃないかって、ふと心配になって菜摘を見ると、菜摘は楽しそうに笑っていた。
「それに、大翔の初めての花火にも同席できたし。花火大会だって、一緒に見えたし。最高の夏だね〜」
前向きで輝いている、いつもの菜摘がそこにいて、僕はとんだ杞憂だったと一人で笑う。
ポツポツと、時々見える小さな花火を眺めながら、菜摘の話を聞く。
「あー、それで、花火用意してくれたんだ」
「うん、葉瑠姉にお願いしたら分かってくれたの。鈴ちゃん楽しそうで良かった。」
心底鈴を大切に思っているのが伝わる菜摘の笑顔に、僕も嬉しくなって頷いた。
「それに、私も、友達から連絡が来ててね。小学校から、あのお祭り毎年行ってたの。
皆は今年も行くよって。やっぱりちょっと、辛くてさ。
だから、今日楽しく過ごせて、救われた。」
泣いてるんじゃないかって、ふと心配になって菜摘を見ると、菜摘は楽しそうに笑っていた。
「それに、大翔の初めての花火にも同席できたし。花火大会だって、一緒に見えたし。最高の夏だね〜」
前向きで輝いている、いつもの菜摘がそこにいて、僕はとんだ杞憂だったと一人で笑う。