血の味のする恋を知る
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ふとした時に青と赤の双子月の輝く夜の美しさを思い出す。
記憶が擦り切れる程長い時間が経ってもあの光景と衝撃を忘れる日は来ないだろうと確信を持てるほどに、あの日のことはわたしの中で強く刻まれている。
あの暗く輝く夜の日から、わたしの本当の人生が始まった。
そしてその日、血の味のする恋を知った。
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