【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
「結衣子、また料理の腕上げたね! 全部すっごく美味しかったよ〜。あー、私、体重計マジで怖いっ!」
「そう? 良かった。足りなかったかなと思ってちょっと心配だった」
「充分ですよ。みんなお腹いっぱいだと思います。美味しかったです!
 お義姉さん、ここの紙皿ちょっと片付けますね。ケーキ置けないから」
「あ、ごめんねー」

 李梨花ちゃんはホントよく気がつく。

「光と鉄平、同時にグズりだしたぞ」

 亮平と聖くんが、お互い我が子を抱っこして連れてきた。
 鉄平はそろそろ授乳の時間だ。少しあげればすぐお昼寝するだろう。

「ちょっと寝室で授乳してくるね。雅ちゃんは――」
「うちは聖がいれば大丈夫よ。寝かしつけてくれるから」

 ……さすが。なんというか、力関係が……。

「あ、聖くん、客間に光ちゃんのお昼寝用にお布団引いてあるの。そこ使って」
「あぁ、ありがとう。使わせてもらうよ」

 寝室に行こうとすると、なぜか亮平がついてきた。
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