【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
 かなり大きなケーキは雅ちゃんにきれいにカットしてもらった。光ちゃんの分はお持ち帰りしてもらおう。
 
 藤田家のリビングにあるソファは、とても大きい。リビング自体が広いので、負けないようなソファでないと合わないのだ。

 私が嫁いでからも、昔からあるキャメルの皮のソファをそのまま使っている。
 良いものだし、勿体無いし、昔から私のお気に入りのソファなのだ。

 そこでみんなゆったり座り、ケーキをいただく。

 うん。いつも通り美味しい!

「このケーキ美味しいですね! HASEGAWAのこのサイズのクリスマスケーキなんて初めて見ました」

 あ、そうか。麗ちゃんに言ってなかったな。

「私の実家なの、HASEGAWA。今日は特別に作ってもらったのよ」
「え、すごい! そうだったんですね! めちゃくちゃ美味しいです!」
「フフフ、ありがとう」
「結衣子さんのお料理も全部美味しかったです。今日はすっごく幸せ」
「当たりまえだ。結衣子の手料理は世界一だからな!」

 うわ、出た! 結衣子バカだからな、亮平は。と、総ツッコミが入る。

 うん、言われると思った。
< 137 / 154 >

この作品をシェア

pagetop