【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
 あの濃い宴席から一夜明け、今日は亮平を呼び出している。夜はオンコールだからアルコールは禁止だそうだが話はできる。

 昨日の結衣子の話。プロポーズした日にするような話じゃないな、と思いつつも、お互い自宅に帰ってから、雅に話して聞かせた。

 案の定「なんでもっと早く言わないの!」とゲキ怒り。雅は昔から、結衣子のことになると過保護で、自分の妹より気にかけている。

 まあ俺も同じで、亮平はめちゃくちゃ手のかかる弟だと思ってる。
 あっちは俺を兄として敬う気もなさそうだけどな。

 あぁ、来た。

「待たせたな! しっかし、クソ暑いなー。日中、病院から出ない生活だから、マジでキツいわ」

 相変わらず、爽やかな塩顔の精悍な顔立ち。
 長身の俺よりさらにデカい引き締まった身体。185cmあるって言ってたな。

 こんな野郎だらけの店の中でも異彩をはなって、注目を浴びている。爽やかすぎて、目に眩しい。
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