【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
大きなあくびが出そうになり、思わず口に手をやった。
でも本当に2人がまとまって良かった。
雅ちゃん、嬉しそうだったな。指輪が左手の薬指で輝いてた。
聖くん、奮発したな。
一応私も相談に乗ったし、実際の指輪を見るまでドキドキだったんだけど、多分あれは思っていたのよりクオリティが高いやつだ。
はぁ〜。雅ちゃんが羨ましい!
今の不毛な関係を続けてる限り、私にはまだまだ先だわ。
いつも思う。
いつか、亮平に私以外の誰かが出来たら……。
誰かの手料理を食べられるようになったり、私以外の人にキスできるようになったら……。
そんな未来に怯えているなんて、誰にも言えない。
身体を重ねる度に、情と、いつか来るかもしれない別れへの恐怖が増す。
初めは、流されるように始まった。
でも、亮平じゃなかったら流されなかっただろう。
結局、私の心には亮平しかいないのだ。もうずっと、いつからかわからないくらい前から。
長く関係を続ければ、身体もなじむ。それに、この歳になれば、それなりに欲もある。求められれば、応えてしまうくらいの欲は。
いつまで、今の関係が続くんだろう。
いや、続けられるんだろう――。
◇ ◇ ◇
でも本当に2人がまとまって良かった。
雅ちゃん、嬉しそうだったな。指輪が左手の薬指で輝いてた。
聖くん、奮発したな。
一応私も相談に乗ったし、実際の指輪を見るまでドキドキだったんだけど、多分あれは思っていたのよりクオリティが高いやつだ。
はぁ〜。雅ちゃんが羨ましい!
今の不毛な関係を続けてる限り、私にはまだまだ先だわ。
いつも思う。
いつか、亮平に私以外の誰かが出来たら……。
誰かの手料理を食べられるようになったり、私以外の人にキスできるようになったら……。
そんな未来に怯えているなんて、誰にも言えない。
身体を重ねる度に、情と、いつか来るかもしれない別れへの恐怖が増す。
初めは、流されるように始まった。
でも、亮平じゃなかったら流されなかっただろう。
結局、私の心には亮平しかいないのだ。もうずっと、いつからかわからないくらい前から。
長く関係を続ければ、身体もなじむ。それに、この歳になれば、それなりに欲もある。求められれば、応えてしまうくらいの欲は。
いつまで、今の関係が続くんだろう。
いや、続けられるんだろう――。
◇ ◇ ◇