【完全版】俺様幼馴染の溺愛包囲網
 すぐに結衣子がやってくるだろう。なんて切り出そう。

 さっきはヤバかった。あの格好は、俺を誘うために待ってたのか⁉︎
 出来ることならあのまま温めてやりたかった。俺にしかできない方法で。身体の外もナカもな。

 いや、ダメだ。ちゃんと言葉にしてからじゃないと!

 あ、来た。

「どうしたの? 亮平、なんかあった?」

 どうやら俺の元気がなくて、心配しているような感じだ。結衣子はとことん優しいからな。

「なんか飲むか?」
「いいよ。亮平が飲むなら同じのもらうけど」
「あー、うん。俺もいい。……あ、す、座ってくれ」

 なんかぎこちないなぁ……。

「話がある……」
「うん。……なに?」
「……」

 ダ、ダメだ! 話せ、俺!

「す、好きな人がいる!」
「えっ」

 わぁ、俺なに言ってんだ⁉︎ いや、間違ってないのか?
 たしかに好きな人は目の前にいるからな。
 それより、言うことがあるだろ!

「あー、今まで……その……悪かったな! ……ちゃんと言えなくて」
「……」

 あれ? なんか、顔色悪くないか?
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