クレジット人間-遊園地から脱出せよ!-
「また、明日」




智道が私の手を強く握りしめて言う。

私は頷く。




「うん。また明日ね」




少なくてもここには仲間がいる。

それは1人で労働に来た子たちに比べれば心強いことだ。

自分自身にそう言い聞かせて、私はクマの面をつけた男について歩き出したのだった。
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