クレジット人間-遊園地から脱出せよ!-
聞くと香菜と名乗った子は首をかしげて「知らない」と答えた。

他の2人も似たようなもので、数日前から労働をしているみたいだ。




「みんな、この遊園地にどうやってきたの?」




その質問の答えも似たようなものだった。

気がついたらここに居た。

目が覚めたらここにいた。

いつものパジャマ姿ではなくジャージに着替えさせられていて、スマホも財布も持っていなかった。

なにもかも、私と同じだ。




「みんなここへ来た時期は違うんだね」



「多分、定期的に補充してるんだと思う」




香菜が答える。




「補充?」



「そう。私達みたいな生贄をね」
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