クレジット人間-遊園地から脱出せよ!-
☆☆☆



愕然として座り込んでしまってもクマの説明はまだ続いていた。




『みんなここで目を覚ましてから何時間か経過するけれど、そろそろこの遊園地の存在意義が理解できたかな?』




さっきまでとはうって変わって明るい声色になる。

それでも私の気持ちは落ち込んだままで、浮上することはなかった。




『この遊園地は無差別に選ばれた子供たちを連れてきたよ!』




本当にそうだろうか?

少なくてもチームには顔見知りという規則性がありそうだ。

他のチームに知り合いは見かけていないけれど。




『なぜ連れてこられたのかって? それはねぇ』




クマがもったいつけるように言葉を切る。

その呑気な間のとり方に、苛立った空気が流れてくる。

みんな外へ出ることができなくてストレスを感じ始めているみたいだ。
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