毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
「ねぇ、俺に君への贖罪《しょくざい》をさせてよ。リーネ・・・いや、今はリーネット嬢かな」
「俺と結婚してくれたら、必ず君を幸せにすることを誓うよ」
理解が追いつかなかった。
頭を整理する時間が足りない。
「そろそろ授業が始まる時間だね。教室に戻ろうか」
アルト様は美しい凛とした微笑みを私に向けて、去っていく。
ここから私のリーネット・アステリアとしての生活は大きく動き始める。