毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
家族との再会
私はその日の授業が終わると、すぐさま屋敷に戻り、自室にこもった。

まずは、頭を整理したかった。

まず、疑問は四つ。


1、彼は何故、私がリーネ・フローリアだと気づいたのか

2、彼が本当に私を殺したのか

3、彼もまた誰かの生まれ変わりなのか

4、彼は、何故私を愛すると言ったのか


私を殺したのは、研究者レータ・カルデであるはずだ。

もし、アルト・レクシアの中に私のように魂が入ったとするならば、彼は「レータ・カルデ」の生まれ変わりなのか。

もしくは前提が違うのか。


つまり、私を殺したのは「レータ・カルデ」ではない可能性がある。

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