毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
私は、アルト様から目を逸らさない。

怖くないと言えば、嘘になる。

しかし、ここで怖気付く自分になどなりたくない。



「絶対に嫌ですわ!・・・何も考えず、貴方に愛されるなど冗談じゃない。私は、自分の気になることは自分で解明すると決めていますの」



「・・・それでこそ俺の愛するリーネだ」



アルト様が満足したように、私の元から去っていく。


私たちを照らす夕暮れの光が、残酷なほど輝いていた。
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