毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
屋敷に帰った私は、もう一度疑問を整理した。

前に整理した疑問は四つ。


1、彼は何故、私がリーネ・フローリアだと気づいたのか

2、彼が本当に私を殺したのか

3、彼もまた誰かの生まれ変わりなのか

4、彼は、何故私を愛すると言ったのか


一つ目の疑問は、私の首飾りを留める癖によって気づかれたのだろう。

二つ目と三つ目の疑問はまだ分からない。


そして、四つ目の疑問。


彼は何故私を愛すると言ったのか・・・しかし、今回の賭けで私はアルト様の気持ちを信じると約束した。

その時のアルト様の嬉しそうな顔が頭をよぎる。


「彼は本当に私を愛しているというの・・・」


私は何故か心臓が早くなるのを感じながら、その日はいつもより早めに眠りについた。
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