毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
「何をするのですか!?」

「調べることを許可するのだから、これくらいは良いだろう?」

「ダメに決まってますわ!」

「では、調べなくて良いのか?」

「っ!一旦、考えさせて下さいませ!」


そう述べて、私は書斎を出ようとする。

しかし、鍵が開かない。


「侍女が誰もいないと思って鍵を閉めたようだな」


アルト様がどこか嬉しそうにそう仰る。
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