毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
「うーん、受け入れるのが早い君には説明は要らないかな?君は今から、リーネット・アステリアになる。ただそれだけ」

「もっと説明が欲しいですわ!」

「まぁ、安心して。元のリーネット・アステリアの魂はあの事故で死ぬ運命だった。ちゃんと、その魂は普通の人と同じところに行くよ」

「待って下さい!では、なぜ私だけ違うのですか!」



「うーん、それは気分かな?だって、僕偉いから!」

「あと、君の本当の凄さは明るさじゃないからね。聡明さだ。じゃあ、頑張ってねー」



急にまた瞼《まぶた》が重くなるのを感じる。

ああ、もっとあの少年と話がしたいですのに。

しかし、もう眠いですわ。

もう・・・・・・



「・・・・ット!リーネット!」



誰かが声をかけてくれている?

頑張って目を開けないと・・・・


目を開けると豪華な天井が目に入った。
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