毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
「・・・賭けの内容は何ですの?」



「俺の秘密が解けるかどうか。解ければリーネの勝ち。解けなければリーネの負け。どう?」



「っ!?つまり私が勝って謎を解けば、アルト様は私と結婚しないと?」



「ああ」



その瞬間、アルト様が私を抱きしめていた手の力を緩める。


「残りの時間は好きに書斎を調べていいよ?」


そうアルト様は仰ると、私から離れ、近くの椅子に腰掛けた。

私は深く一度深呼吸をして、書斎を調べ始める。
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