毒殺されて生まれ変わった聡明な公爵令嬢は、「君を殺したのは、俺なんだ」と告げる謎多き隣国の公爵子息に溺愛される
「アルト様、貴方は何故私にわざと謎を解かせたのですか?・・・・ましてや、私が勝ったら結婚しないという確約までつけて」



「・・・・どうせいつかバレる。だって君は聡明だから。なら、もうバレても良いと思った」

「でもね、リーネ。君はきっと謎を解き終わったら、俺のことを嫌うだろう」



「つまりわざと賭けを持ちかけ、わざと勝たせたと?・・・私が貴方と結婚せずに済むように」



「ああ。リーネだって、嫌いな男と結婚したくなどないだろう?」



私は深く息を吐く。



「アルト様、私この賭け【逆】でお願いしたいですわ」



「は・・・?」



「私が謎を解いたら、私と結婚して下さい」



私はそう述べて、アルト様の元を去る。
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