僕はまだ此処にいる
そして季節は巡り、君と出会った春になり、僕たちは二年生になった。クラス替えがあったのに、君とはまた同じクラスだった。それが嬉しいような、悲しいような。
あいつは家の事情とかで簡単に僕の前からいなくなった。引っ越しを境に君とあいつは別れた。君はまだあいつと付き合っていたかったみたいだった。
けど、僕は君があいつにどうやって別れ話を切り出されたのか知ってる。
あいつが君に
「元々お前なんて好きじゃなかったんだよ。あいつ、李桜を一人にさせたかっただけ。それ以外の理由は他にない」
そう冷たく言い放った。
僕はまたあいつのことを殴りそうになったが、僕が姿を現す前に君が「最低」と言って、泣きながらあいつの頬を叩いた。あいつはそんな君を見ても、ただ笑ってるだけだった。
君はあいつを叩いたことによって我に返ったのか、「叩いちゃってごめんね。じゃあね」と言って走り去っていった。
いつでも君は優しい。自分がどれほど傷つこうが、最終的には相手のことを気遣う。僕は君のそんなところも好きだった。
そして、この時やっと僕は君が好きなのだと気づいた。
でも、恋なんてするのは初めての経験で、どうすればいいのか分からなかった。
あいつは家の事情とかで簡単に僕の前からいなくなった。引っ越しを境に君とあいつは別れた。君はまだあいつと付き合っていたかったみたいだった。
けど、僕は君があいつにどうやって別れ話を切り出されたのか知ってる。
あいつが君に
「元々お前なんて好きじゃなかったんだよ。あいつ、李桜を一人にさせたかっただけ。それ以外の理由は他にない」
そう冷たく言い放った。
僕はまたあいつのことを殴りそうになったが、僕が姿を現す前に君が「最低」と言って、泣きながらあいつの頬を叩いた。あいつはそんな君を見ても、ただ笑ってるだけだった。
君はあいつを叩いたことによって我に返ったのか、「叩いちゃってごめんね。じゃあね」と言って走り去っていった。
いつでも君は優しい。自分がどれほど傷つこうが、最終的には相手のことを気遣う。僕は君のそんなところも好きだった。
そして、この時やっと僕は君が好きなのだと気づいた。
でも、恋なんてするのは初めての経験で、どうすればいいのか分からなかった。