僕はまだ此処にいる
　その日の放課後、君は事故にあって死んでしまった。即死だったらしい。

　僕がそれを聞いたのは週明けの月曜日。
　朝から女子たちが泣いていた。いつも馬鹿みたいにはしゃいでる男子たちも、どことなく悲しげなオーラを出していた。でも、大した理由ではないんだろうと思って、特に何も訊かなかった。


　いや、これは嘘だ。

　僕は知っていた。君が金曜日の放課後、事故にあって死んでしまったことを。金曜日の夜に連絡網が回ってきた。だから知っていた。

　知っていたけれど、それを受け入れられなくて。
それで知らないのだと思い込んでいた。

　僕は泣いた。クラスの人がいるのにも関わらず泣いた。こんなに人って涙が出るのだと思うくらい泣いた。
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