御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
「ここ、いいですか?」
「はい、どうぞ」
私の横に座った人は、昨日、本を取ってくれた人だった。
「あっ、昨日は、どうもありがとうございます」
「いえ、今日も会いましたね」
「はい」
目元は見えないけど、微笑むと爽やかさを感じ、優しく耳に響く声が心地いい。
「赤斐華さん、なんですね」
机に置いていた図書カードを見て、その人は私の名前を呼んだ。
「はい。薔薇みたいな名前ですよね。見た目と違いますが・・・」
その人は黙って、微笑んでいた。
「僕は、陸(りく)っていいます」
「陸さん・・・難しそうな本を読んでいるんですね」
手元に持っていたのは、経営学の本。
「仕事柄ね。邪魔してごめんね」
陸さんは、本を読み始めた。
テーブルに2人でいる空間は、静かに時が流れる。
誰か知ってる人が傍にいる感覚って、何か不思議な感じ。
何だか・・・心が温かい。
「はい、どうぞ」
私の横に座った人は、昨日、本を取ってくれた人だった。
「あっ、昨日は、どうもありがとうございます」
「いえ、今日も会いましたね」
「はい」
目元は見えないけど、微笑むと爽やかさを感じ、優しく耳に響く声が心地いい。
「赤斐華さん、なんですね」
机に置いていた図書カードを見て、その人は私の名前を呼んだ。
「はい。薔薇みたいな名前ですよね。見た目と違いますが・・・」
その人は黙って、微笑んでいた。
「僕は、陸(りく)っていいます」
「陸さん・・・難しそうな本を読んでいるんですね」
手元に持っていたのは、経営学の本。
「仕事柄ね。邪魔してごめんね」
陸さんは、本を読み始めた。
テーブルに2人でいる空間は、静かに時が流れる。
誰か知ってる人が傍にいる感覚って、何か不思議な感じ。
何だか・・・心が温かい。