御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
【赤斐さんと距離が縮まる~陸&空斗】
週末に赤斐さんと図書館で会うことが、何よりの楽しみになった。
陸として俺を見ている赤斐さんは、優しく微笑み、褒めると顔を赤らめてはにかむ。
会社では、一言も話す事がない日もある。
そして、専務としての俺に笑顔を見せない。
本当にこれが、あの赤斐さんなのかと思うけど、それは俺もか・・・
空斗と陸。どちらも同じ俺なのに。
陸の時は素直になれて、優しさが出せる。
休日に会う赤斐さんの、可憐に微笑む姿。
いつの間にか、赤斐さんが気になる存在になっていた。
北郷さんのことを思って勉強する彼女を、思わずマンションに連れて来た。
俺に取っては普通のマンションだけど、そうか・・・高級なんだな、ここ。
「陸さん、この文言の解釈、教えて貰えますか?」
「あぁ、この文言は覚えていた方がいいよ。これはね・・・」
北郷さん、今の俺を見たら、びっくりするだろうな。
北郷さんの補佐を何人も辞めさせたこの俺が、こんなに丁寧に教えてるなんてな。
「ありがとうございます!ようやく理解できました!凄いです」
彼女が満面な笑みで俺を見つめた時、頭の先から電流が貫いた感じだった。
胸の鼓動が騒がしい。
こんな気持ち、初めてだ。
陸として俺を見ている赤斐さんは、優しく微笑み、褒めると顔を赤らめてはにかむ。
会社では、一言も話す事がない日もある。
そして、専務としての俺に笑顔を見せない。
本当にこれが、あの赤斐さんなのかと思うけど、それは俺もか・・・
空斗と陸。どちらも同じ俺なのに。
陸の時は素直になれて、優しさが出せる。
休日に会う赤斐さんの、可憐に微笑む姿。
いつの間にか、赤斐さんが気になる存在になっていた。
北郷さんのことを思って勉強する彼女を、思わずマンションに連れて来た。
俺に取っては普通のマンションだけど、そうか・・・高級なんだな、ここ。
「陸さん、この文言の解釈、教えて貰えますか?」
「あぁ、この文言は覚えていた方がいいよ。これはね・・・」
北郷さん、今の俺を見たら、びっくりするだろうな。
北郷さんの補佐を何人も辞めさせたこの俺が、こんなに丁寧に教えてるなんてな。
「ありがとうございます!ようやく理解できました!凄いです」
彼女が満面な笑みで俺を見つめた時、頭の先から電流が貫いた感じだった。
胸の鼓動が騒がしい。
こんな気持ち、初めてだ。