御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
「分かりました。あのプロジェクトは必ず実現しないと。今夜遅めに戻りますので、出発出来る準備をしていてください」
せっかく、華を手に入れたのに・・・
誰かの傍から離れたくないなんて、今まで思った事無いのに・・・

「華。しばらく帰って来れないけど、俺が居ない間、北郷さんのサポート頼んだよ」
「はい。気を付けて行ってらっしゃい」
「俺が居ないからって、男が欲しくなっても、絶対浮気するなよ」
「そ、そんな事・・・他の人とは出来ません」

顔を赤らめて、俺の胸に顔を埋める華。可愛すぎだろ。
熱が冷めない俺は、華を抱きしめて、体に手を這わした。
「あの・・・空斗さん・・・帰らないと」
「遅くなるけど、後で家まで送るから。もう1度だけ抱かせて」

唇を体中に落とし、華は俺のものだと示すように、愛の印を付けた。
「早く終わらせて帰って来るから、待ってて」

しばらく逢えなくなる。多分、共同提携先のフランス行きも確実だからな。
「華・・・華を愛する俺を見て・・・俺がどれだけ愛しているか想い出して」
目を潤ませながら、俺を受け入れる華を、時間を掛けて愛し尽くし、しっかりと目に焼き付けた。
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