御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
「そちらから申し出て、そんな失礼なことはないでしょ」
「それでも、俺は君を愛せない。その人のお腹には俺の子がいる」
「・・・では、私のお願いを、2つ聞いてください。それが出来たら、破棄してもいいですわ」
「分かった。何だ?」
「執事のルイスの前で、私を抱いてください」
「執事の前で?悪趣味だぞ。それに」
「それに?何ですか?」
「俺が抱く女は、この世で1人だけだ」
「・・・ふふっ、凄く愛されているのですね」
「あぁ、彼女しか愛さない。どんなに頼まれようとね」
「羨ましい・・・私の彼もそれくらい言ってくれれば・・・」
「どうかしたのか?」
「事情をお話します」
フレアは真剣な顔つきに変わり、俺に説明した。

「そういうことなら、分かったよ。その2つの願い、必ず成功させる。決行は早い方が助かるんだが」
「じゃあ、10分後に、もう1度私の部屋に来て、そこから直ぐに始めてください」
「あぁ、分かった」
計画実行のために、俺は一旦、フレアの部屋を離れた。
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