御曹司の俺には興味が無いだと?〜もう1人の俺を愛する秘書補佐
「まぁ、俺は見られても平気だから、別にいいけど」
これで止めなかったら、次は・・・どうするか。

俺がフレアに近づこうとすると、
「お待ち下さい、空斗様」
ルイスは、怒りを抑え込んだような声で、俺の行動を止めた。
「なんだ?フレアの相手は来なかったんだ。俺がどうしようといいだろ」
「ここにいますよ」

俺がルイスを見ると、フレアの方に歩いて行き、フレアにキスをした。
「私です。フレア様と深い関係があるのは・・・」
フレアの前に立ちはだかり、俺を牽制した目つき。
これからのことを考えて、本人の前で、覚悟を決めさせよう。

「君は、フレアが本気で好きなのか?」
「愛してます。ただ、ハワード家のためならと思っていましたが、やはり諦めるのは無理です。空斗様に・・・渡したくありません」
「君は、これから困難があっても、フレアを守る覚悟はあるのか?」
「もちろんです。これからも、何があろうとも、フレア様を愛して、守り続けます」
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